全国で深刻化している空き家問題

2018.12.07 08:00
全国で深刻化している空き家問題。総務省の住宅土地統計調査(平成25年 ※5年ごとに調査)によると、全国の総住宅数6062万に対して空き家は819万。この国では実に7軒のうち1軒以上が空き家という事態に見舞われていて、さらにその数は右肩上がりです。
また、森ビルのシンクタンクが10月に発表した、全国の都市(東京をのぞく)を経済や文化など6分野でスコア化した都市ランキングで堂々の1位に輝いた京都市も例外ではありません。年々、観光客数が最高値を記録するなど、人気がうなぎのぼりの“華やかな観光地”との印象とは裏腹に、空き家率は14%。全国の平均値13.5%を上回っています。
その京都市内の空き家の半数近くが「京町屋」で、なかには江戸時代に建てられたものもある京町屋は、たいていが細い路地に面しており、その入り口は狭く、奥に長い「うなぎの寝床」と呼ばれる建物。
所有者が高齢化しつつあるなか、バリアフリーからはほど遠く、さらに家によっては風呂もなく二世帯が住むには狭いため、相続されたとしても放置されてしまうケースが多い状況です。
その中から、立地条件やオーナーとの交渉の末、選び抜いた1軒の京町屋をリフォームし、「鈴(Rinn)」というブランドで宿泊施設にして開業し、京町屋21棟を追加で開業する予定。まさに、空き家問題と観光客急増に伴うホテル不足を解消に導く“皆得”ビジネス。世界的にも人気の観光地だからこそ、宿泊施設としての需要があるとはいえ、全国が抱える空き家問題の解決のヒントがここにあるのではないでしょうか。
関連記事
我々は管理業者、不動産業者、住宅宿泊管理事業者として地域の空き家問題の解決を目指します。
貸したい、借りたい、売りたい、買いたい、農泊・民泊で活用したい。不動産に関するご相談はお気軽にどうぞ。
不動産に関する総合サイト「アヅカル」もご覧ください。関連動画